Windowsのスタート画面である。
Windows使いの人は、こういう画面に何の疑問も感じることなくパソコンを立ち上げているようだ。
しかしよく考えてほしい。「ようこそ」とは誰が誰に対していう言葉か。
主人が、客に対していうのが「ようこそ(いらっしゃいました)」だろう。
この場合主人とはWindows、あるいはMicrosoftだ。そして客とは私やあなたということになる。
そうだろうか? 私は金を出してWindowsパソコンを買った。そしてそれを「使って」仕事やゲームをしている。あくまで「私」が主人のはずなのに、Microsoftの考えはそうではない。主人はMicrosoftやWindowsであり、使う人はあくまで「客」であり「従」なのだ。
徹底して、何らかの目的を達成するための使いやすい「道具」としてコンピュータを考えて来たSteve Jobsらの思想とは、まるっきり逆だということがわかる。
iPhoneやiPadが顧客満足度ナンバーワンで熱狂的に指示されている理由はそこにある。使い手の手になじむ心地よい道具としての位置づけ。
道具の使い手を無視し、いつまでも「ようこそ」と主人面を続ける過ちに気づかないMicrosoftは、ますます「客」からそっぽを向かれて行くだろう。
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その「ようこそ」の意味は「コンピューターの世界へようこそ」という意味じゃないですか。