機動隊に轢き殺されそうになったOさんの手記

 レイバーネットメーリングリストに投稿された、Oさん(私も面識のある女性)です。
 転載は自由ということになっていますのでこちらにも書きます。実名だけ略しました。
 沖縄でどれほどの政府による暴力がなされているか、ひとつの明らかな証言といえます。
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 Oです。

 ご心配をお掛けし、お騒がせしてしまい申し訳ありません。さきほど伊江島に戻ってきました。

 昨日病院の緊急外来で緊急の措置が必要な異常があるかと、骨の検査をして一泊して退院しました。特に異常は見つかりませんでしたが、外科の診察も必要なので、それは来週行うことになりました。

 ごく簡単にご報告しますと、午後6時半ごろ、ランドクルーザーの警察車両(「指揮車」というらしいですが)の前に私が立ちその進行を止めていました。現場指揮官も、指揮車は動くな、という指示を出していたこともあり、私も排除されることはありませんでした。時間も長引いてきたので、その場に座り込んでそのまま止めていましたが、何分か経つと、私の帽子に車体が当たったので、指揮車が後退するために動き出したのかと思ったのもつかの間、ジリジリを前進を始め、車を背にあぐらをかいて座っていた私を二つ折りにするようなかたちで、のし掛かってきました。
 私は瞬間的に「押しつぶされる」「殺される」と感じ何らかの声を上げたのは覚えてますが、精神的にパニクっていたと思いますので、その後の記憶は飛び飛びです(意識を失っていたわけではありません)。

 この後のことは周りから聞いた話ですが、このときの警察の対応もひどく、運転手も降りて来ないし、もちろん被害者の救助もしようとしない。現場検証もしないまま、車も移動させてしまう。こうした対応に緊急抗議行動が取られていると、救急車で搬送中に、同行してくれた仲間が教えてくれました。

 幸いにも、大きな異常も現在は見つかってないので、養生をしながら通院と名護署の対応をしていきたいと思っています。今朝も名護署に行きましたが、名護署としてはまだ事故として認定したわけではない旨の発言をしていましたので、まだ先行きが不透明です。

 なお、現場を見ていた女性が大きな声をあげたため、警察車両は止まったとのことで、もしこの女性が声をあげていてくれなかったらと思うとゾッとします。

 重ねてではありますが、お心配をお掛けした皆さまにはお詫びとお礼を申し上げます。

 報道でご存知とは思いますが(本土でどれほど報道されているかわかりませんが)、数と力にものをいわせた機動隊による激しい排除により、本日もけが人が続出したため、阻止行動は中止され、市民が設置していたゲート前のテントや車などは機動隊により、あるいは自主的に撤去されたのち、防衛局による金網が即座に設置され、これまた即座に工事のための伐採が始められてしまいました。

 しかし抵抗運動はこれからも続きます。今後もぜひ高江、辺野古、そして伊江島、沖縄での軍事機能強化の動きへの異議申し立ての声を上げていただきますようお願い致します。

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