「この空を飛べたら」は翻訳ソフトで訳せるか?

 最近翻訳に関してなるほどと思った事例。

 知人が書いていた英文にイチャモンをつけた。
 If I can fly this sky.とあった。中島みゆきの名曲、「この空を飛べたら」を翻訳ソフトにかけた結果だという。
 ははぁ、なるほどね。それらしい訳になっている。
 感心したのは、原文には主語がないのに、訳文にはちゃんと I が入っている。一昔前の翻訳ソフトならこういう芸当はできなかっただろう。「もし私がこの空を飛べたら」と書いてやらないと翻訳してくれなかったのではないだろうか。

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12月雑感(「ひとりじゃない」別論)

 クリスマスの街に出かけて、「ヤダ〜、なんでこんなに人が多いの〜」と顔をしかめたアナタ。
 なぜ街がこんなにも混んでいて、いたるところ人だらけなのか。

 教えてあげよう。
 それはね、アナタがそこにいるからだよ。

 アナタは一人でしかないが、別の一人も街に出ようと思っていた。
 どこかのもう一人も、クリスマスの街に出ようと思った。 続きを読む

VOA記事の翻訳

 「アメリカ国営放送・ボイス・オブ・アメリカが、安倍首相をファシストと認定しました!」
という記事がこのブログに掲載され、FBで盛んにシェアされた。

 しかし元の文章を読んでみると、内容はまったく異なる。
 官邸前の抗議デモを取材した記事にすぎない。

 間違った、というより捏造記事をばらまくこのような行為はネトウヨと何ら変わりがない。百害あって一利なしである。

 以下に、この記事のラフな翻訳を掲げておく。
 文章もこなれていない直訳調ではあるが、「ファシストと認定」などどこにもないことはお分かりいただけるだろう。

 この種のインチキ記事を撲滅する意味でもあえて公開する。
 原文もつけてあるので、間違いがあればご指摘を乞う。

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キライなことば

 Facebookで非常に目につくのが、

 「シェアさせていただきます

 スンマセン、このことばを目にすると、ジンマシンが出そうになるんです。

 まず「シェア」(share)という、もともとは英語の単語。
 実はけっこう翻訳者泣かせのことばで、うまく日本語になりません。
 基本的には分かちあうとか共有するとか、一定部分を分担するとかいう意味ですが、実際にはもっと気楽に「語る」程度の意味でも使われます(語るということは、結局話の内容を共有するわけですから)。 続きを読む